今回の【人間区宝さん】はkanakana_handmadeというブランドを手掛けるハンドメイド作家の上堀可奈子さんです。3人のお子さんの育児をするかたわら約1年前にブランドを立ち上げ、現在注目のブランドとして急成長するハンドメイド作家さんのお一人。
カフェを中心に飲食店でもよく見かけるようになったハンドメイドブランドの数々。育児をする一人の母として、また今まさに旬なハンドメイドブランドの代表として、育児と仕事についてどう思い、どう感じているのか伺ってきました♪
Instagram(以下インスタ)に投稿されている写真を見たらわかりますがkanakana_handmadeは上堀さんご自身がサーフィンをしているという事もあってsurf、海、カルフォルニアなんかをイメージしたハンドメイドジュエリーの販売をされています。
お洒落な感じで素敵な写真ですね~♪ではでは早速お話を伺っていきたいと思います。
―どういう経緯でkanakanaを始められたんですか?
手先が器用とかそういったこと全くないですし、肩もすごいこるんですけど小さい頃からずっとハンドメイドが好きで、小学校4~5年ぐらいの時には近所の子らを集めてビーズで大人の作ったものを真似して作って遊んでたんです。
当時使っていたビーズセット。
―器用じゃないんですね(笑)
そうなんです、どちらかといえば不器用な方かもしれませんww。でも好きやったんですね。そんなことも忘れて大きくなって家族をもつようになって、まあ子供も3人いてるんで「働かなあかんな~」って思ってた時に、入園時期ってネットとかに上靴入れとか手さげ袋とか売ってる方いてるじゃないですか、それを見てやってみるか!って気になってきたんですね
でも日中は子どもたちもいてるので作業は夜しか無理、そうなるとミシンを使う作業は難しいなあ~っていうような状態で何年も悶々としてましたww。
きっかけは3人目の息子が産まれた頃に、そろそろ何かしよう!って本気で思うようになって、周りでアクセサリーを作って販売している友達や、趣味で作っている友達も何人かいて、彼女たちの話を聞くうちに、子どものころ好きだったビーズの事を思い出して、懐かしくなったのもあって、やってみようって思ったんです。
そういう細かい作業なら育児の間や寝かせつけた後でもできるなって思えてママ友にパーツが売っているところなんかを聞いて始めることにしました。
―そうしてるうちにインスタで販売することになったんですか?
実際にパーツを買い始めたが2015年4月で、製作してインスタを始めた、つまり販売し始めたのは2ヶ月後の6月です。
―えっ!?そしたら1年たたない間にフォロワーが800人越えたってことですよね。凄いな~!!約1年前に始められた訳ですけど、どうですか?こんな風になると思ってました?
なればいいなあ~ってぐらいにか思ってなかったですけど、(ここで外で遊ぶお子さんのぎゃーーーーーーー!!!!っていう元気に遊ぶ声が聞こえてくる(笑))まあ、こんなのがあと2人いるのでほんと凄いんで(笑)なんとかやってます(笑)
―ぶっっちゃけ儲かるんですか?
アクセサリー作るにあたってパーツを買って、色々つくるので自転車操業なんですよね、最初は。パーツも1、000円分とか思っても買い出すと5、000円~1万円ぐらいになりますし。なのでマイナススタートしてプラスマイナス0になるまでに2ヶ月ぐらいかかりました。はじめ何が売れるのかわからないので、どれが必要でどれが不要なパーツかを分別するのにやっぱり時間がかかります。
パーツの種類も沢山あって、丸の大きさ、細さなどちょっと違うだけで穴に通らなかったり、イメージをちがったり、ほんとに細かい世界です。なので儲かるのか?というとその作家さん次第なんでしょうけど、赤字にはなってないですね今のところ(笑)
―そら肩もこりますよね。赤字にはなってないってことは、お小遣いにはなってるっていうところなんですかね?言いにくいのかもしれないんですけど、値付けってどうされてるんですか?
そこはね、ほんとハンドメイド作家さんは皆さん悩んでらっしゃいますね~(笑)。私もやっぱり未だに悩みます。高すぎても安すぎても売れないですし、私の場合は製作個数と注文件数とのバランスが重要で、安くしすぎて注文件数が一杯入り過ぎてもさばききれないですし。
かといって高すぎると売れない可能性も高くなりますし、色々リサーチしながら、、、ですかね。
―やっぱり値付けは難しいところですね。3人のお子さんの育児や家事をしながらパーツを買い、製作、撮影、発送と思いつくだけでも結構やることって多いですけど、どうなってるんですか?(笑)
そうですね~(笑)常にやることに追われてはいますけど、基本アクセサリーを作り始めるのは子供ら寝かせつけて寝落ちして(笑)起きて、家事を終わらせて23時~23時半ぐらいから徐々に作り始めるって感じですね
もともとあまり寝なくてもいい人なので、寝落ちするともう朝まで寝ずに製作するってこともあります。でも大体3時間ぐらいは必ず寝るようにはしますけど。
パーツはある程度販売してるところが決まっているのでネットで購入したり、買いにいったりします。撮影は洗濯物を取りに行った時に撮影したり、発送も上の子がいてない昼間にやっちゃいます。とにかくすべての工程を合間合間にやってる感じですね(笑)
撮影するのにも色々工夫されていました
まあ何言っても自分が勝手に好きで選んでるので文句はいえないですww。やってなかったら時間的にも精神的にも余裕があるでしょうしね。
―吐きそうなぐらい多忙な毎日ですね(笑)働き方としてハンドメイド作家でアクセサリーを販売するという選択肢以外にパートやフルタイムで働くっていう選択もあるかと思うんですが、そういう働き方をしようと思ったことはありますか?
子供が小さいうちは家にいて育てたいと思っていて、私自身ワーキングママさんってすごいと思うし尊敬してます。家計的にもきっとその方が助かるんじゃないかっていうのも考えるんですけど、一番下の子が小学校入るぐらいまでは、できるだけ一緒に過ごしたいって思ってますね。
たまに子供がいてなかったらドーンと製作できるな~とか思う時も正直ありますけど、ひょっとしたら隙間でやっていなかったら外に働きにでてるかもしれないですね。わかんないですけど(笑)でもこのブランドを始めた時期が3男が6ヶ月の時で、夜中の授乳もまだやってましたし、今振り返ると一番始めたらダメな時期に始めてるなって思ったんです。そう考えるとこれからドンドン時間ができてきて製作できるし、あの時期でできたんやから!っていう変な自信はつきました(笑)
よくよく振り返ってみると昔から結構、収入よりも自分が好きという価値観で動く習性があって、友人からは「そんな待遇で働くの!?」ってよく言われてました(笑)バイト扱いなのに責任ある立場や重要な仕事を任されたり。でも、お給料は時給でもらってるみたいな(笑)
その分しっかり有給使ってサーフィン行ったりして好きなように生きてましたから充実してましたね♪なのでやっぱり時間が取れても今と同じように働くかもしれないですね。あまり先の事は考えないようにしながら生きてます(笑)
―母は強し!!!ですね。凄いっす!!!では最後に売れっ子ブランドとしてハンドメイド作家としてうまくいくコツみたいな事教えていただけないでしょうか?
いや全然売れっ子ちがいます!!(笑)私も聞きたいぐらいですけど、、、、そうですね~今ほんとにハンドメイドが流行っているので正直激戦だと思います。パッと見ですべて決まると思っているのでやっぱり写真は重要ですね。でも販売してるパーツも限られてるので商品を商品だけとして販売しても似たような商品って溢れているので売れないんじゃないかなって最近思います。
もちろん作品のクオリティーってのはあって当然の上でその写真全体から伝わる雰囲気だったり、自分のブランドのブランディングだったり、商品を通してライフスタイルを販売してるつもりで写真1枚とってもすごくこだわる!っていう姿勢が必要なんじゃないかなって思います。
子育ても、ハンドメイドもほんと少しずつですよ、ほんと一歩一歩です(笑)
―ライフスタイルを売っているって感覚はすごいですね。でも物が溢れている今だからこそ業界違えど、求められてる事なのかもしれませんね。いや~深い!!3人の母としても大変でしょうけど頑張って素敵なジュエリーをつくり続けてください♪今日はありがとうございました!!
3人(全員男の子)のお子さんの育児や家事をこなしながら夜な夜なアクセサリーを作る上堀さん。昔に比べ色んな働き方がある中、好きな事を優先する生き方や働き方って改めて「凄いパワーを生むのかもしれない!」と可能性を感じました。とても素敵なアクセサリーでとくにこれから夏にむけての季節に特にぴったりなテイストなのでInstagramされてる方はチェックしてみてください♪実店舗の取り扱いは鴫野にあるアカバナカフェにて販売中です。
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kanakana_handmade
instagram(@kanakana_handmadeや#kanakana_handmadeでも検索できます)
ハンドメイドマーケットminne(ミンネ)
ありがた~い名言
「お金より好きな事をとってしまうんです汗」by上堀さん